与那国海底遺跡
1986年に与那国のダイバー・新嵩喜八郎氏によって発見された海底遺跡様群。
中でもダイバーの人気ポイントとして知られているのが与那国島の南端、新川鼻沖100mの海底に沈む遺跡ポイント付近の遺跡様。その大きさは南北に幅約120m、長さ東西に約250m、高さは約27m、一部は海面に露出している。この遺跡様には祭祀に使われたとされる舞台(メインステージ)、アーチ門や道路状のもの、排水溝と想われるもの、階段など、人工の手が加えられた可能性を示すものが悠然と残されている。
発見後、木村政昭琉球大学理学部教授をリーダーとする琉球大学海底遺跡調査団による本格的な調査が行われ、国内はもとより海外でもテレビ、雑誌などマスメディアで取り上げられる。
調査には故ジャック・マイヨール氏をはじめ、著書「神々の指紋」で知られる古代歴史研究家グラハム・ハンコック氏、ボストン大学のロバート・ショック博士、アンソニー・ウエスト博士といった著名な学者たちも参加している。
すでに炭素14法による測定結果では、今から1万2000年前のヤンガードリアス期のものであることが判明。また、その時期には現在より海面が40mほど低かったことが分かっており、この海底遺跡が当時は陸上に存在したことが明らかになっている。
ただし、現在調査が進められているものの、古代人の遺跡であるかどうかは、賛否の分かれるところとなっている(遺跡様とされるのはそのため)。 |