ジャック メモリアル ショップ

ジャック・マイヨールと海を愛する人々へ
Massage from Hitoshi Narita
マイヨール氏と成田均氏
Hitoshi Narita
成田均
1947年 秋田県生まれ。
1969年第7回ブルーオリンピック(世界水中狩猟選手権大会)
日本代表で、はじめてジャック・マイヨール氏と出会う。
マイヨール氏の意志を継ぎ、彼が提唱した
ホモ・デルフィナス(イルカ人間=海の賢者)の精神を伝えるプロ・ダイバー

メモリアルプレークの発売にあたって

ジャック・マイヨールが提唱したホモ・デルフィナス(イルカ人間=海の賢者)の意味は…!

彼が数年前、20年以上も前に出していたホモ・デルフィナスに加筆して、アメリカで出版した本の中では、人間とイルカがサークル状になっているシンボルマークの事について触れられている。
私はその事について正確には認識していないが、(言語でのコミュニケーションは、訳者の特質や、言葉のニュアンスによって多少の意味合いが違ってくるから、成田! 重要なことは人を介さないでお互いが納得しあうのが一番だよ。)そんなジャックとの会話がトラウマになっていて、未だに理解はしていない。
この事については、ここ何年もいろんな時に議論もし、ぶつかってもきていたので、それほど重要視してはいない。大切なのは提唱者の考えを否定する事より、多少の異論があっても、相手の意図や想いを、いかに善意に理解し汲み上げるか、と言う事だと思う。自然との対峙とか協調にしても、人と人との議論にしても、盲目的に一方に偏った方向にむかうのではなく、痛み分けが、平和的解決策だと思う。

だから、ホモ・デルフィナスのシンボルマークは陰陽のベースのうえに作られている。このデザインは、今から10年程前、私の友人がジャックと十数回の変更の末、完成に漕ぎつけた。

前置きが長くなってしまったが、遺跡ポイントを見に行こうとジャックに誘われたのは6−7年前だったろうか? 以来何度か与那国を訪れた。その都度、新嵩氏にはお世話になった。
ジャック・マイヨール氏は感覚の人だから、私以上に全く英語の通じない新嵩氏とのコミュニケーションには、何の不自由も感じていなかったようだ。そればかりか“成田! 俺もジェントルな部分とそうでない所がある、正に陰陽だよ! 人は誰にでも良い顔はできない。俺に対して無礼な相手には無礼な態度を取るだろうし、ジェントルな人にはジェントルな対応をするよ。新嵩! あいつは俺、好きだな!”
初めて会って、与那国を訪ねたその帰りの飛行機の中で、ジャックが言った言葉を今でもハッキリ思い出す。Jacques Mayolにはこうした仲間が日本中に何人かいる。以心伝心というのだろう。

今回、新嵩氏が、ジャック・マイヨールが最後に潜った場所を記憶に残すべく、メモリアル・プレークを作ってくれたことを、私は心から嬉しく思っている。このプレークを見る都度に、ジャックがここに身を浸して何を考えていたかを想像していただければ、これ以上の喜びはない。何故なら晩年ジャックは、人間の都合で決められたルールに大きな疑問をもっていただけに、我々一人一人が、彼の存在をいつまでも記憶に留め、検証してもらえればと思うからである。
成田 均
2003・5月

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