銀製品の特徴と取り扱いについて

■銀製品は塩素（汗・海水塩分・カルキ）等に反応し硫化（酸化）の原因になります。
塩素は日常生活の中でありとあらゆるところに存在します。例えば、水道水の中のカルキや食塩、海水中の塩分、塩素系漂白剤やカビ取り剤、汗の中にも塩化ナトリウムが含まれています。ですから、日常生活において、塩素は避けて通れないものですが、あまり神経質になる必要もありません。水道水で濡れたまま長時間放置することを繰り返さなければ、水道水のカルキを心配する必要はないでしょう。気をつけたいのは、塩素系漂白剤やカビ取り剤を使うときです。シルバー製品は外し、もし塩分がついたときはよく水洗いして水分をしっかり拭き取って、柔らかい布や専用クロスで磨きましょう。塩素の含まれているものがついたまま放っておかないことことが大切です。

■銀製品は温泉に含まれる硫黄に敏感に反応し、硫化（酸化）の原因になります。
特に硫化水素の含まれる硫黄泉などは、あっという間にシルバーが真っ黒に〜なんてことになってしまいます。どんな温泉でも、温泉に入るときはシルバーは外した方が安心です。

黒くなったシルバーをきれいにするには

■シルバー製品のお手入れ方法
銀は空気中にさらしておくと表面が黒く変色します。これを『硫化』といい、例えば、ピンク色に光っている新しい１０円玉が、使っているうちに茶色になっていくのと一緒です。
もちろん、それがシルバーの味という場合もあるのですが、シルバーならではの輝きを楽しみたい場合には、簡単なお手入れで輝きを取り戻すことが出来ます。銀の場合、表面だけが変色しているので、磨けば、すぐにきれいな元の銀色にもどるのです。

○ふだんのお手入れ方法
汗や脂がついたままになっていると変色しやすいので、はずした時は、めがねふきのような柔らかいきれいな布で汚れをふき取っておいてください。使わないときは、密閉できる容器や、チャックつきビニール袋などに入れて、出来るだけ空気にふれないようにしておけば、きれいな状態を保つことが出来ます。

○変色してしまった場合

1. …化学変化を利用して汚れを溶かす
   市販のシルバー洗浄液に浸すと、数秒で黒ずみが消えます。その後は水で十分にすすいで、きれいな布で水分をふき取ってください。ただし、わざと黒くいぶされているものは、洗浄液に浸すといぶしの部分がはがれてしまうので気をつけてください。
   
2. …研磨剤を利用する
   柔らかいきれいな布に市販のペースト状の研磨剤につけて磨くと、黒ずみが取れます。細かい部分に研磨剤が入り込んでしまった場合は、やわらかい筆(歯ブラシだとキズがつきます）で掻きだしてください。ただし、研磨剤ですので、表面も削られてしまいます。細かいキズなどは消えますが、あまり磨きすぎるとすり減ってしまいますから注意が必要です。
   


3. …磨き布を使う
   市販の研磨剤を染み込ませた布で磨くと、黒ずみが消えます。その後、きれいな柔らかい布でさらに磨くことをお勧めします。ペースト状のものと違い、溝などに研磨剤が入り込むこともなく、磨きすぎることもなく、手軽に使えるのが特徴です。

※シルバーの特徴として、使用していく程に多少変色をしていきますが、逆に変色するのもシルバーの味です。例えば、長く同じ銀のアクセサリーを身につけていると、デザイン的に凹んだ部分は硫化（酸化）して黒くなりますが、凸部分は肌や衣服などで磨かれて輝きを保っています。そうすると、陰影が強調されて、出来上がったところの真っ白でピカピカしていた時とはまた違ういい感じになります。こういうのをいぶし銀といいます。
それでも変色が気になる方は、専用の洗浄液で磨くと元の輝きを取り戻すことができます。ただし、当製品（プレーク）は純銀製で鏡面仕上げを施しており、かなり繊細な仕上がりとなっているため、磨く際は細心の注意を払って頂き、くれぐれも磨きすぎや、専用布での拭きすぎ、洗浄液への浸けすぎにはご注意下さい。